冷凍猪肉を煮て、焼いて、食ってみた。
腹が減ったので冷蔵庫を漁ったら、どこの家庭にでも冷凍してストックしてあるであろう猪肉が出てきたので食べることにした。
漁師さんが仕留めた野生の猪の肉だ、調理法を間違えばウィルス感染などのリスクもあるかもしれない。
どう料理するかしばらく思案した俺は、九州の熊本に伝わるわらべ歌を思い出した。
「せんばこだぬき」という歌で、
あんたがたどこさ 肥後さ
肥後どこさ 熊本さ
熊本どこさ 仙波さ
仙波山には狸がおってさ それを漁師が鉄砲で撃ってさ
煮てさ 焼いてさ 食ってさ
それを木の葉でちょいと隠す
と、いう歌詞だ。
今回食べるのはタヌキじゃなくてイノシシなわけだが、野生の動物という点では共通している。
この歌詞通りにやれは間違いないだろう。
そう確信した俺はさっそく調理に取り掛かる
「煮てさ」の歌詞通りに煮る。
しっかり火を通す為に弱火で30分ほど煮てみた
一応、臭み消しの為にブラックペッパーの粒を6個ほど入れて煮込んでみた。
火を止めてからはアルミホイルで蓋をして30分ほど放置。
茹で上がった肉を焼きやすいようにカットして、マジックソルトを振りかけてみた。
「焼いてさ」の歌詞通り焼きに入る。
上からオリーブオイルを回しかけ、アルミホイルで包んで、弱火でじっくり焼く
しっかり焼かないと不安なのでカリカリ気味に焼いて
はい、完成。
あとは「食ってさ」の歌詞通り食ってみたよ
肉の旨みと脂の甘みが癖になりそうな美味しさ
豚とも牛とも違う、野生の肉。
ご飯に合う肉じゃない
肉だけをむさぼり喰う為の肉って感じかな
焚き火を囲んで、太鼓を叩きながら踊りたくなる味。
せんばこだぬきのレシピ通りで美味しく頂けました。